リンパ浮腫とボディイメージ むくみゼミナール 2023.12.22
手や足が浮腫むということは特に女性にとって大きな悩みだと思います
洋服選びもむくみに合わせて選ばなければいかなかったり
鏡を見ることもストレスになる方がおられると思います
原先生が「リンパ浮腫」「ボディイメージ」に関する9編の論文のリビューをしてくださいました
・ボディイメージの低下は抑うつや不安、ストレスと相関があった
・頭頚部リンパ浮腫患者に顎の脂肪吸引を行うとボディイメージが改善した
・筋トレで体力がつくとボディイメージが改善した
・着圧ストッキングはリンパ浮腫発症やボディイメージの低下を予防しなかった
身体的要因として上肢運動機能障害
心理的要因として精神的ストレス・ボディイメージの低下・セクシャリティ
社会的要因として 社会的な支援(家庭内・職場での役割)経済的な負担(失職・復職の困難) リンパ浮腫治療が保険適応か
乳がんサバイバーのボディイメージを防ぐには4つの段階に分けて
1治療前 (術前教育・ライフスタイルの変更・プレハビリテーション←手術前からリハビリ開始)
2局所治療(切除範囲の最小・再建手術・センチネルリンパ節生検・ICGを使ったリンパ節マッピング・LVA・予防的リンパ節移植・放射線治療の進歩)
3全身治療(遺伝子検査・脱毛の予防・体重増加の予防)
4治療後(リンパ浮腫の早期発見・更年期障害の治療・性的健康への取り組み)
治療上どうしても避けられない変化と何とか回避できるものがある
治療を始める前によく話し合い、患者自身が納得をして治療を決めるのが大事
乳房温存、センチネルリンパ節生検、リンパ浮腫を予防する外科的介入で身体変化やボディイメージの低下を軽減できる
その後セラピストとして患者様にどういう寄り添い方をしているか
説明をしているかなど話し合いました