知っておきたい、もうひとつの選択


こんにちは。愛知県名古屋市でリンパ浮腫ケアをしているかなな治療院の西村佳奈です。

「圧迫やリンパドレナージを続けているけれど、この先ずっとこのままなのだろうか」「手術という選択肢もあると聞いたけれど、実際どうなのだろう」——そんな疑問をお持ちの方に向けて、今日はLVA(リンパ管静脈吻合術)についてお話しします。

LVAってどんな手術?

がんの手術(リンパ節郭清)や放射線治療の後、リンパ液の流れが滞って手足がむくむことがあります。乳がん術後では約3〜5割、婦人科がん術後では約3割弱の方にみられ、術後10年以上経ってから症状が出ることもあります。
LVAは、0.3〜1.0mmほどの細いリンパ管を顕微鏡下で近くの静脈へつなぎ、滞ったリンパ液を流れやすくするバイパス手術です。研究では、蜂窩織炎(発熱を伴う感染症)の起こる回数が、手術前後で平均88%減ったという報告もあります。



地元の病院と専門病院、どちらがいい?

手術前後の検査・診察のための通院は、専門病院でも総合病院でも同じように必要です。総合病院はご自宅から近く通いやすいという良さがあり、専門病院は日帰り手術に対応しているところもあります。入院期間には次のような違いがあります。

総合病院リンパ浮腫専門病院(東京・大阪など)
入院期間の目安2泊3日~抜糸(術後7日目)まで入院する場合は8〜9日ほどになることも(病院や上肢・下肢の違いで変わる)日帰り手術に対応しているところが多い


手術の回数は、むくみの状態によって1回で終わる方も複数回必要な方もいて、これはどちらの病院でも同じです。遠方の病院を選ばれる場合は、通院や入院期間について事前に確認しておくと安心です。

手術を考えるなら、いつがいい?

むくみが軽いうちの方が効果的と言われています。組織が硬くなる前の早い段階での治療が良い結果につながりやすいと言われているため、手足の左右差や蜂窩織炎を繰り返す方は、一度相談してみるとよいかもしれません。また手術に合わせて体重コントロールも大切です。

手術をしたら、もうケアはいらない?

手術を受けたからといって、すぐに圧迫(弾性着衣など)をやめられるわけではありません。スキンケアや用手リンパドレナージ、圧迫療法、運動療法などのケアを、手術後も続けていただくことが大切です。

費用について

LVAは保険診療の対象です。自己負担額は施設によって異なりますが、高額療養費制度の「限度額適用認定証」を事前に準備しておくと、窓口でのお支払いを抑えられることがあります。

手術はゴールではなく、これまで続けてこられたケアと合わせて、むくみと上手に付き合っていくための選択肢のひとつです。

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