足のリンパ浮腫患者さんの靴の選び方
こんにちは 愛知県名古屋市でリンパ浮腫をケアしているかなな治療院の西村佳奈です。
乳がんや子宮がんなどの手術のあとに足のむくみ(下肢リンパ浮腫)が現れ、「どんな靴を選べばいいのか分からない」「歩くのがつらくてお出かけが億劫になってしまった」とお悩みの女性は少なくありません。
足のむくみがあり靴選びに迷っているあなたがこの記事を読むことで、足をしっかり支えて歩行を楽にし、安心して過ごすための正しい靴の選び方やサイズの測り方をお伝えします。
靴は私たちの体を支え、足の機能をサポートしてくれる大切な存在です。その力をしっかりと発揮するためには、ご自身の今の足に合った靴を選ぶことがとても大切になります。
足のトラブルを靴が少しでもサポートすることによって、歩行が安定して転倒しにくくなったり、痛みが軽減されたりすることに繋がります。これは車いすを使用している方にとっても同じで、靴が正しく役割を果たすことで日常生活の動作(ADL)がぐっとスムーズになります。
それが心身の健康や日々の生活への意欲、そして自分らしさや自信を取り戻すきっかけになり、生活の質(QOL)を高めてくれます。ご自身の身体状況や生活環境、目的に合った靴を選ぶことは、とても重要なのです。
「いつもこのサイズだから」と何となく靴を選んでいませんか?まずはご自身の本当の足のサイズを正しく知ることから始めてみましょう。
足のサイズを知るには、縦の長さである「足長」だけではなく、「足幅」と「足囲」も測ります。

- 足長(かかとから爪先までの長さ)
かかとから、一番長い指の先までを測ります。これが靴のサイズの基本的な基準になります。 - 足幅(足幅の最も広い部分の長さ)
親指の付け根と小指の付け根の出っ張りを、一直線に測ります。 - 足囲(足幅のまわりのサイズ)
足幅の一番広い部分(親指と小指の出っ張り)をメジャーでぐるっと1周して測ります。これが「ワイズ(Eや2Eなど)」を選ぶ目安になります。
足のサイズは、立って体重がかかっている時と、座っている時で変わります。そのため、立った状態で測るのが望ましいですが、難しい場合は座って測っても大丈夫です。実際の足の大きさと違っていることも多いんです。
足を測るときは、普段履いている靴下を履いた状態で測りましょう。季節によって靴下の厚さが違う場合は、その厚みに合わせたサイズ選びが必要です。
また、靴を足にフィットさせるためには「靴の容量(内部の空間)」も大切です。足の長さが同じでも、甲の高さや、かかとの形などは人それぞれ違うため、靴選びは簡単ではありません。
日本では靴を履き始めて100年余り。当時は靴を輸入しましたが、文化として根付くのが遅かったためか、今でも「何となくサイズが合っていれば、あとはデザインや価格で選ぶ」という場合が多いかもしれません。
しかし、例えばドイツでは、子どもの頃から専門店で足を測定して選び、靴についての知識や正しい履き方を学びます。靴に関する高い技術を持った「オーソペディ・シューマイスター」という専門家も多くいて、誰もがシューフィッターやマイスターに自分の靴を丁寧にフィッティングしてもらいます。
むくみ等で、朝と夕方のサイズが大きく違う人などは、一般的な靴では対応が難しい場合もあります。そのため、ご自身の足の状態に合わせてその都度細かく調整ができるタイプを選ぶと良いでしょう。
靴には、私たちの生活を支える次のような役割があります。
- 保護: けがや暑さ、寒さから大切な足を守る
- 足の機能を高める: 身体の土台となる足を支え、正しい姿勢を保ち、歩行を助ける
- ファッション: お気に入りのおしゃれを楽しみ、毎日の気持ちを高める
さらに、紐やマジックテープなどで容量を調整できる靴を選ぶことで、以下のような足のトラブルにも優しく対応してくれます。
- 冷えの予防: 足元を保温して冷えを防ぎ、正しく歩くことで足裏が刺激され、血行促進に繋がります。
- 衝撃の緩和: 歩くときの衝撃を和らげ、足の負担を減らします。
- 歩行機能の補助: 歩くのが少し大変になってきた方でも、軽い靴、滑り止め、つま先が少し上がったデザイン(トゥスプリング)などが歩行を助けてくれます。
- 痛みのサポート: アーチの低下や、うおのめ、外反母趾などの痛みがある場合も、インソールを上手に使うことでラクになります。

一般的な靴選びと、リンパ浮腫のケアを考えた靴選びの違いを簡単にまとめました。
| 比較項目 | 一般的な靴選び | リンパ浮腫患者さんの靴選び |
| 選ぶ基準 | デザイン、価格、何となくのサイズ | 足長・足幅・足囲(ワイズ)の正確な計測 |
| 靴のタイプ | 内部の空間(容量)が固定された靴 | 紐やベルトでその都度、容量を微調整できる靴 |
| 主な機能 | ファッションや一時的な歩行 | 足の保護、冷え・転倒予防、正しい姿勢のサポート |
身体の状況や生活環境に合った靴を選ぶことで、歩行が安定して痛みが軽減され、毎日のお出かけがもっと安心で楽しいものに変わっていきます。お気に入りの靴でおしゃれを楽しみ、前向きな気持ちで過ごすことは、心と体の健康にとって何より大切なことです。
- Q. 靴下の厚さが変わる季節はどうすればいいですか?
- A. 靴下の厚さが違う場合は、その季節の靴主に合わせたサイズ選びや、内部の空間をベルトなどで調整できる靴を選ぶことが必要です。
がんの手術を乗り越えたあとに始まるリンパ浮腫との生活は、決して一人で抱え込む必要はありません。お悩みに寄り添いながら、あなたが前を向いて歩けるよう、心を込めてお手伝いいたします。
かなな治療院は、完全予約制のご自宅のようにリラックスできるプライベート空間です。「最近むくみが気になって歩くのがつらい」など、どんな小さな不安でも構いません。どうぞお気軽に公式LINEからお問い合わせくださいね。あなたの心と体に誠実に寄り添い、お返事をさせていただきます。

