かかとを合わせるだけで歩きやすい!今日からできる足元セルフケア 

こんにちは。愛知県名古屋市でリンパ浮腫をケアしているかなな治療院の西村佳奈です。

前にお伝えした靴の選び方のお話の続きです。

せっかく足に合う靴を選んでも、脱ぎ履きのしやすさだけでなんとなく履いていると、歩行が不安定になり、足元のつらさや転倒のリスクを高めてしまいます。足をしっかり支えて次の歩みへ安心して踏み出せる、プロ直伝の正しい靴の履き方・履かせ方が分かります。

靴を履くときは、つま先ではなくかかとを後ろにぴったり合わせることが最も大切です。

日本では玄関で靴を脱ぎ履きする文化があるため、つい靴ひもやベルトを緩めたまま、つま先を地面に打ち付けて慌てて履いてしまいがちです。しかし、これでは靴の中で足が前にずれてしまい、つま先を痛める原因になります。特に下肢リンパ浮腫によるリンパ滞留や、足元の重だるさ・しびれといった随伴症状がある方は、足元が不安定になると歩行の姿勢が崩れやすくなります。まずはかかとを合わせるという小さな習慣が、足をトラブルから守る第一歩になります。

足を地面にまっすぐ下ろしたまま紐やベルトを締めず、つま先を少し上げた状態で固定するのが正しい手順です。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 椅子に腰掛け、つま先を上げて、かかとを靴の後ろ側にしっかりと合わせます。
  2. つま先を上げた状態のまま、ベルトやひもをしっかりと締めて足の甲を固定します。
  3. 足を床に下ろしたとき、つま先に5〜10mmほどの程よいゆとりがあるか確認します。

他の方に靴を履かせてあげる場合もまったく同様に、座った状態でつま先を上げ、かかとを合わせた状態を作ってから甲を固定します。

ご高齢の方や、がん術後の体力の低下で自力での着脱が難しい方は、甲の部分が大きく開くマジックテープ式のデザインを選ぶと、よりスムーズにサポートができます。正しくフィットした靴は驚くほど軽く感じられ、つまずきの予防にもつながります。

一般的な脱ぎ履きの手順と、推奨する足を守るケア視点の手順の違いをまとめました。

比較項目一般的なよくある履き方正しい履き方
合わせる位置つま先をトントンと地面に叩いて合わせるつま先を上げて、かかとを後ろに合わせる
甲の固定ひもやベルトを緩めたまま、または足を下ろして締めるつま先を上げた状態のまま、しっかり締める
歩行への影響靴の中で足が滑り、姿勢が崩れたり指を痛めやすい足が固定され、むくみや随伴症状があっても安定して歩ける

がんの手術を乗り越えたあとのリンパ浮腫のケアも、ご高齢のご家族の足元のふらつきも、毎日の靴の履き方という小さな見直しから良い変化が生まれます。一人で抱え込まず、専門家と一緒に一歩ずつ歩みを進めていきましょう。

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